ヒートショック予防に全館空調が効果的な理由|家づくりで命を守る快適空間を

冬になるとニュースで耳にする「ヒートショック」

暖かいリビングから寒い脱衣所・浴室に移動したときに、急激な温度差で血圧が上下し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす危険な現象です。

実は、毎年ヒートショックで亡くなる人は交通事故死者数の約4倍にも上ります。

特に高齢者の家庭では深刻なリスクとなっています。

そんなヒートショックを防ぐ有効な対策のひとつが「全館空調システム」です。

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家全体を一定の温度に保つことで、部屋間の温度差をなくし、身体への負担を軽減します。

この記事では、下記のことを詳しく解説します。

この記事でわかること

・ヒートショックが起きる原因
・全館空調がどのように予防に役立つか
・導入のメリット・デメリット
・実際の費用相場と選び方のポイント

目次

ヒートショックとは?|温度差が命を奪う仕組みを解説

ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧や脈拍が大きく変動し、心臓や脳の血管に負担がかかる現象です。

特に冬場、暖かいリビングから冷えた脱衣所・浴室に移動した瞬間に発生しやすくなります。

ヒートショックの主な症状とリスク

・血圧が急上昇 → 脳出血・脳梗塞
・血圧が急降下 → 意識喪失・失神・転倒
・心臓に負担 → 不整脈・心筋梗塞

高齢者や高血圧、糖尿病を持つ方は特に危険です。

また、木造住宅や築年数が古い家では断熱性能が低く、部屋ごとの温度差が大きいため、ヒートショックの発生リスクが高まります。

なぜ日本の住宅でヒートショックが起きやすいのか

日本の住宅は欧米に比べて「部分暖房文化」が根強いのが特徴です。

リビングには暖房を入れても、廊下やトイレ、脱衣所は寒いまま。

この温度差がヒートショックの原因となります。

場所平均室温(冬)温度差
リビング約22℃
廊下約14℃-8℃
脱衣所・浴室約12℃-10℃以上

わずか10℃の温度差でも、血圧は一気に20〜40mmHgも変動することがあります。

これが、ヒートショックが「静かな殺人」と呼ばれる理由です。

全館空調とは?|家中の温度を一定に保つシステム

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