注文住宅を建てるとき、多くの人が一度は憧れるのが 中庭のある家 です。
中庭は、採光や通風を確保しながら、家族だけのプライベートな屋外空間を楽しめる特別な存在です。
しかし同時に、建築コストやメンテナンスの手間といった課題もあり、実際に採用するかどうかは悩ましいポイントでもあります。
私が注文住宅で中庭を採用したのは、暮らしやすさ・デザイン性・プライバシー性など、多くの魅力がデメリットを上回ると感じたからです。
この記事では、私が中庭を取り入れた 10の理由を詳しく解説し、実際に感じたメリット・デメリットも紹介します。
注文住宅で中庭を採用した理由

注文住宅で中庭を採用した理由は下記のとおりです。
- 光を取り入れ、家全体を明るくしたかった
- 風通しを良くして快適に暮らしたかった
- プライバシーを守りながらカーテンレスで生活できる
- リビングとつながるウッドデッキにしたかった
- 料理をしながら子どもの様子を見守れる
- 家族が自然と集まる場所を作りたかった
- デザイン性を高め、唯一無二の家にしたかった
- 昼も夜も開放感を楽しみたかった
- 植栽や鉢植えで自然を感じたかった
- 将来的に多目的に活用できると思ったから
それぞれの理由について説明していきます。
理由1:光を取り入れ、家全体を明るくしたかった
隣家が迫っている土地では、窓を大きくしても十分な光が入らないことがあります。
中庭を作ることで、建物の中心部から自然光を取り込め、廊下やキッチン、リビングまで明るくなります。
さらに、中庭の壁を白く仕上げることで光が反射し、室内全体がやわらかく明るくなる効果も期待できます。
理由2:風通しを良くして快適に暮らしたかった
中庭は家の内部に風の通り道を作り出し、窓を開けるだけで自然な通風を確保できます。
特に夏場はエアコンに頼り切らずに心地よい風が家を抜けていくため、省エネにもつながります。
風の抜けを体感できる家は、暮らしやすさに直結します。
理由3:プライバシーを守りながらカーテンレスで生活できる
道路や隣家に面して大きな窓を作ると、外からの視線が気になり、結局はカーテンを閉めっぱなしにしてしまう家が少なくありません。
中庭を設ければ、外からの視線を完全に遮りつつ大きな窓を設置でき、昼夜問わずカーテンを閉めずに生活できます。
自然光を存分に取り込みながら、プライベートな時間を守れるのは中庭ならではのメリットです。
理由4:リビングとつながるウッドデッキにしたかった
中庭にウッドデッキを設けることで、リビングと屋外がシームレスにつながり、家全体の開放感が増します。
リビングの延長として使える中庭は、食事や読書、子どもの遊び場として多用途に活用でき、暮らしに広がりを与えてくれます。

理由5:料理をしながら子どもの様子を見守れる
中庭は家の中心にあるため、キッチンやリビングから子どもの様子をすぐに確認できます。
たとえば料理をしている間に、子どもが中庭でビニールプールで遊んでいる姿を見守れるのは安心感につながります。
外遊びを安全にコントロールできる場所があるのは、子育て世帯にとって大きな魅力です。

理由6:家族が自然と集まる場所を作りたかった
中庭は家の真ん中に配置されることで、自然と家族が集まる「第二のリビング」のような存在になります。
どの部屋からも中庭を眺められる設計にすれば、家族の気配を感じやすく、安心感やつながりを深めてくれます。
理由7:デザイン性を高め、唯一無二の家にしたかった
中庭を取り入れると、家の外観や間取りに立体感や奥行きが生まれます。
さらに中庭のサッシをハイサッシにすれば、スタイリッシュで高級感のある空間に。
建築家や工務店が工夫を凝らせば、唯一無二のデザインを実現できます。
理由8:昼も夜も開放感を楽しみたかった
中庭を設けることで、窓を開け放しても外からの視線を気にする必要がなく、昼夜問わずに開放感を楽しめます。
夜もカーテンを閉めずに暮らせるため、星空や月を眺めながらくつろぐなど、贅沢な時間を過ごせます。
理由9:植栽や鉢植えで自然を感じたかった
中庭に植栽や鉢植えを配置することで、室内から自然を眺められる暮らしが実現します。
四季折々の草花やシンボルツリーを楽しむことで、日常に癒しを取り入れられます。
庭を持てない都市部でも「小さな自然空間」を楽しめるのが中庭の強みです。

理由10:将来的に多目的に活用できると思ったから
中庭は子どもの遊び場、ペットのスペース、家庭菜園、趣味の場など、ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に使えます。
注文住宅は長く住む家だからこそ、こうした多様な可能性を秘めた空間があることは安心材料になります。
中庭を採用するメリット

中庭を採用するメリットは下記のようなものがあります。
- 光と風を効率的に取り込み、家全体を快適にできる
- 外からの視線を遮りつつカーテンレスの生活が可能
- 家族の集まる場所・子どもの遊び場・趣味の空間として活用できる
- リビングやキッチンとつながることで開放感が増す
- デザイン性が高まり、唯一無二の家になる
- 植栽や自然を身近に感じられる
中庭を採用するデメリット・注意点

中庭を採用するデメリットや注意点は下記のようなことがある場合もあります。
どんなデメリットや注意点があるかハウスメーカーや工務店の人に確認してみましょう。
- 建築コストが増える(外壁や基礎が増えるため)
- 敷地に余裕が必要で、狭小地では居住スペースが減る
- 落ち葉や砂埃などの掃除・防水対策が必要
- 冷暖房効率が下がる場合がある(窓の断熱性能に依存)
- 雨や雪の影響を受けやすい
- 虫が寄ってくることがある(植栽を入れる場合は特に注意)
まとめ

注文住宅で中庭を採用したのは、光・風・プライバシー・デザイン性・暮らしの豊かさ を実現できるからです。
確かに、建築コストやメンテナンス、虫などの課題もありますが、工夫や対策をすればデメリットは最小限に抑えられます。
中庭は「憧れ」だけでなく、ライフスタイルを支える実用的な空間にもなり得ます。
完成見学会やモデルハウスで実際に体感し、自分の暮らしに合うかどうかを確かめてみてください。